◎ファイバーレーザー溶接機(以下、FLW)の特徴
2回目の投稿となりました。今回は、溶接機の特徴についてです。
まず、ファイバーレーザー溶接機の特徴は、大きく2つに分けられます。1つは、溶接品質、もう1つは溶接性能です。特徴2つの詳細を以下で紹介していきたいと思います。
特徴① 溶接品質
FLWの特徴の1つとして、溶接の高品位加工が挙げられます。FLWは、連続照射による溶接加工、高集光密度のレーザーによる溶接加工が可能となっています。
・連続照射の溶接加工 ⇒ 溶接ビードが滑らかに
・高集光密度のレーザーによる溶接加工 ⇒ 加工後の歪みが低減
特徴② 溶接性能
FLWは従来の設備のものよりも性能が高く、様々な状況において真価が発揮されます。FLW溶接性能の特徴は幾つか挙げられますが、特筆すべきは高反射による難鋼材と呼ばれるものの加工やCCDカメラによる画像解析で精度の高い溶接加工、また溶接スピードの向上です。また、ラウンド状の製品や円筒状の製品の加工にも適しています。
・難鋼材の加工 ⇒ アルミ等の加工が困難な鋼材、丸みがある工材
・精度の高い加工 ⇒ 画像解析によりブレのないピンポイント加工
・溶接スピード ⇒ 溶接時間の短縮(TIG/YAGの2~10倍)、工程数の省略化
写真1.FLWを用いての溶接加工品(材質SUS304 t=1.0 #800(鏡面)
写真2. 溶接加工部の拡大
次回は、ファイバーレーザー溶接、TIG溶接の比較について紹介したいと思います。宜しくお願い致します。